サーフボードにおいてフィンがないとターンがしにくく、いまはフィンの種類も多種多様です。大きく分けてシングルフィン、ツインフィン、トライフィンになります。
シングルフィンの歴史は長く、サーファーが木製のサーフボードに乗っていた1930年代にすでに発明されていました。シンプルでしかも十分に機能したシングルフィンはサーフボードには無くてはならないツールとなっていきます。そして時間を経て進化し、あらゆる波のコンディションに対応するようになり、1970年代にツインフィン、1980年代にトライフィンが登場するまでは最も普及したフィンセットアップでした。
ツインフィンは左右のターンにクイックに反応します。中心に長い尻尾が無い凧と同じです。バランスを司る中心にフィンが無いためにターンの反応の良さはダントツです。むしろ体重移動というよりも足先でトリミングしているような感覚でサーフボードをコントロールできます。さらにフィンが左右にありますから、ターンのときにフィンが抜けない特徴がツインフィンにはあります。つまりサーフボードのテールをワイドにできる。テールの幅を広くするとテイクオフが早くなるというメリットがあります。テイクオフが早くてコントロールが楽ということですから、小波のサーフィンにぴったりということです。
特徴的にはシングフィンはレールが入りやすく板もシャープなデザインでツインフィンは幅を持たせるデザインなため板もぼてとしたイメージ、トライフィンは二つのいいとこどりな感じがします。
板の性能的にもシングフィン、ツインフィンは海面がクリーンな場合によく機能して、トライフィンは海面が悪くてもオールマイティーに板の性能を発揮してくれるような気がします。
シングフィンは基本に忠実にレールからフィンといった感じで過重して行く
ツインフィンはどちらかというとフィンを中心にレールに過重していくイメージです。トライフィンはシングフィンの過重に似ている感じがします。
個人的にはシングフィン、トライフィンの体重のかけかたが好きでボトムターンした時に違いが感じやすくツインフィンのターンよりシングフィン、トライフィンのドライブの効いたターンが好みです。
1930年代にシングルフィン1970年代にツインフィン1980年代にトライフィンとフィン性能の違いによってボードのデザインもだいぶ進化して来た様に感じます。